研究会

久留米環境医学サロン

概要

開催趣旨

同じ学会のメンバー(同じ専門分野)であっても、学会内のセッションが違うと全く内容がわからないというほど、研究については専門分化が進んでいます。しかし、研究の新しいブレークスルーは、発想の転換が必要であり、そのためには専門外の人たちとの意見交換が不可欠と考えます。リラックスした雰囲気での意見交換はできないものかと思案していたところ、サロンという言葉が浮かびました。

サロンというと、ややもすれば特権階級の知的遊戯という印象がありますが、サロンは「思想の伝播、交流、そして創出の場」であったとも言われています。大学などが、伝統的なカリキュラムにしばられ、新しい知的動向に対しきわめて保守的であったのに対し、新しい知を求める人々によって直接的な交流の場が求められていました。そのような要請に応えたのが、サロンであったということです。ちなみに、ウィキペディアでは「フランス語で宮廷や貴族の邸宅を舞台にした社交界をサロンと呼んだ。主人(女主人である場合も多い)が、文化人、学者、作家らを招いて、知的な会話を楽しんだ。フランスではヴェルサイユ宮殿を中心に、いくつものサロンが開かれた。ラ・ファイエット夫人やポンパドゥール夫人らのサロンなどが史上有名。啓蒙主義の思想家たちもサロンの交流で、思想を深めていった」とあります。

そこで、本講座の研究とは直接関係はないが、その道の第一級の専門家を呼んで自由な雰囲気で参加者が基本的な事項や突飛かもしれないが興味あることなどについて意見交換がなされれば、参加者自体の今後の研究に資するところが大なのではと考えて、この「久留米環境医学サロン」を開くことにしました。