「これからの医療を見つめて」
わたくしの医療の原点は、第2次大戦後外地から故郷の田舎に帰り、その地で開業医として自身の信ずる医療を実践した父と、その父を助けるべく子育てをしながら看護師と助産婦の資格を取得し、父と共に第一線の医療現場で働いた母の姿にあります。
わたくしの最終目標は臨床内科医です。よく肝臓の専門医であることを色々な方々から言っていただきますが、自分の思いとは異なっていることを屡々感じています。「病気のひとを診れる医師」であることが、わたくしにとっては最も重要であり、その最初のステップが内科医であることであり、次が消化器内科医であり、そして肝臓専門医としての自分であると考えています。日々進歩する医学の最先端の全てに精通することは不可能であり、このことは誰もが認めることです。従って専門性を身につけることは重要であり、必要なことであると思います。このことを翻ってみれば、患者さんを中心に種々の領域の専門家が連携し、患者さんに最善の医療を提供することが必要であり重要です。しかしながらこのような連携は「病気のひとを診れる」状況があってこそ、連携による医療が開始できるのだと思います。
このような思いをもって医療を志す若い人たちを指導していきたいと考えています。また、ひとは各々磨けば輝く個性をもっています。各々の個性を開花させ、規律をもった特徴ある組織集団を築き上げたいと思っています。
明日の医療を担う一人でも多くの若い人たちに出会えることを楽しみにしています。
