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統計部画像診断

 放射線医学講座 小島和行

 頭頸部領域という言葉は一般の方にはなじみのうすい言葉だと思います。医師や医学生、看護師でも頭頸部というと頭(頭蓋内、脳神経領域)まで含まれると勘違いしている方もいるようです。頭頸部とは英語のHead & Neck regionの邦訳で、咽頭、喉頭、鼻腔、副鼻腔、耳(外耳、中耳、内耳)、口腔、唾液腺、甲状腺、副甲状腺、頭蓋底、頸部リンパ節、頸部深部間隙などの領域を指します(眼窩は含む場合と含まない場合があります)。簡単に言えば、主に耳鼻咽喉科、口腔外科、眼科で取り扱う領域のことです。この領域で主に行われる画像診断としては、超音波断層、CT、MRIおよび血管造影などがあります。血管造影検査は最近では診断に用いられることは少なく、主に癌の治療や外科手術時の出血軽減目的で施行されます。特に田中法瑞 准教授が行っている抗癌剤の動注療法は機能温存の面も含めて、優れた結果を出しており、副鼻腔癌動注療法の全国的なプロジェクトリーダーも勤めています(詳細は血管造影・IVRの項目をご覧下さい)。週に2回行われている耳鼻咽喉科の術前カンフアランスや不定期に開かれる頭蓋底カンフアランスでは放射線治療医とともに出席し、治療方針などに意見を述べています。我々、神経放射線・頭頸部グループは安陪等思主任教授をはじめ、田中法瑞准教授、内山雄介講師、的野玲佳医師(主に超音波断層検査担当)および私の5名で画像診断を行っています。何かご不明な点がありましたら放射線科医局までお気軽にお尋ね下さい。

以下に典型的な画像を呈示します。

 



上顎洞癌(副鼻腔癌)のケースです.
進行するとこのように眼窩にまで進展します(矢印).

上咽頭癌のケースです.上咽頭(のどの上の方)の左側に癌があります(白矢印).
上咽頭癌では中耳と連続する管がつまるため中耳や乳突蜂巣に水がたまり(黒矢印),
耳閉塞感(耳がつまった感じ)の症状で発症することがあります.