| 久留米大学| 医学部| 心臓・血管内科| 小児科| 外科| 久留米大学病院|

toiawase
  • 〒830-0011
  • 福岡県久留米市旭町67
  • TEL: 0942-35-3800
  • FAX: 0942-31-7707 mailto
第33回日本高血圧学会総会
ひらめきときめきサイエンス

循環器病研究所の紹介

今泉勉

 久留米大学循環器病研究所は昭和34年、米国ロックフェラー財団から資金援助を受け、当時の第3内科木村登教授を所長とし、医学部付属の研究所として発足した。日本で最初の基礎部門、臨床部門及び検査部門をまとめた当時としては(いや今日でも)画期的な研究所であった。この40年間、研究所は大学における循環器診療、研究の中心的存在であった。平成10年、総合新両棟の完成に伴い、臨床部門は病院に移転し、基礎部門のみが残った。その年に数億円規模の5年間の大型予算を文部省私立大学学術フロンティア推進事業より得ることができ、旧外来棟を改築して、大学付属に格上げされ発展的にリニューアルオープンした。最初の所長は小児科教授加藤裕久先生であり、定年退職により途中から私が引き継いでいる。研究成果は循環器病研究所紀要に報告しているが、著名な成果をあげ、本年には学術フロンティア推進事業のさらなる5年間の延長を獲得できた。なかでも、3内科と外科が共同で行っている閉塞性動脈硬化症やバージャー病に対する血管新生療法は基礎研究から臨床応用までを行い、再生医療としてはじめて高度先進医療に指定された。今後もfrom bench to bedsideを目標として世界に冠たる研究を推し進めていく所存である。