ご質問に対する的確な返事ができずに誠に申し訳ありませんが、このお返事が何かのお役に立てれば幸いです。
さて、手術の危険性ですが、最も大きな危険性はこのバイパス手術を行っている間の脳の血流の保持です。つまり、バイパスの吻合を行う間、全く脳に血液が流れないと広範囲の脳梗塞を呈してくることになります。これに対する補助的な措置をどのようにされるか、担当の先生に伺って下さい。次に手術時間ですが、胸を切開し、心臓を止めるような手術からこのような手段を用いない方法までその病態によって変わってきます。長くみて心臓を止めるような手術も必要となれば5〜6時間ぐらいではないでしょうか。この時間は前に述べたことがらが大きく関与しますので参考程度にして下さい。
今回のメールの内容から判断するには少し困難なことが多く、明確な回答にはならないかと思います。詳しいことは、再度メールをいただくか、毎週火曜日の血管外来を受診していただければよいかと思います。
1)手術の危険性 2)手術に要する時間 3)輸血の必要性
腸骨領域の閉塞性病変に対する治療はその病態により、まだ様々な治療が行われています。保存的な(内服薬など)治療以外には大きく分ければカテーテルを用いた治療法があり、もう一つは手術療法と考えてよいでしょう。御質問の内容からは手術についてと思われますので、これについて以下に述べます。
1) 記載された如くの一カ所の病変であれば、腹部の大動脈から患側の動脈へのバイパス手術が行われます。(病変が多岐にわたる場合にはY-型の人工血管によるバイパス術が行われることもあります。)この手術の危険性としては主に二つを挙げておきます。
簡単ですが以上のコメントだけにしておきます。詳しくは火曜日に外来を受診していただければお話しできるものと思います。
<当科より>以上のようなコメントでしたが、平木先生は久留米大学病院循環器外来で、金曜日午前・午後不整脈専門外来を行っていらっしゃいます。受診されれば、もっと詳しいご説明と、カテーテルアブレーションが必要かどうかの診断をいたします。ということでした。