Department of Medical Chemistry, Kurume University School of Medicine
     
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久留米大学医学部は、昭和3年(1928年)に設立された九州医学専門学校にその源流を置く。約90年におよぶ歴史の中で、本講座は設立当初より開講された伝統ある教室であり、初代教授・山田 進(九州帝大・医、昭和3年〜昭和11年)、第二代教授・上田 彰(九州帝大・医、昭和11年10月〜昭和41年3月)、第三代教授・小倉良平(久留米医大、昭和41年4月〜平成4年3月)、第四代教授・野口正人(東北大・医、平成5年4月〜平成26年3月)を経て、同年5月より、山本 健(九大・医)が担当することとなった。
 「生体内ニ於ケルEntgiftungsreaktionニ就テ例ヲアゲテ説明ス可シ」とは、1930年の山田教授による医化学定期試験問題の一つである(小倉良平教授退職記念同門会誌、平成4年3月、60頁)。この例の如く、本講座は、開講当初より現在に至るまで「医化学」の名に違わぬ教育を実践し、また、研究においては、近年進歩の著しい生命科学、情報科学の先端技術を取り入れ、医学への貢献を目的としたゲノム科学、ならびにタンパク科学研究を展開している。
 医化学に限らず、医学研究に従事する研究者は、事物の periphery をいたずらに蠢いているだけの実験屋であってはならず、生命とは何か、人間とは何か、そして人間の幸福とは何か、を深く思考し追求しなければならない。研究が先鋭的であればあるほど、そのことと遠く離れた様に感じる重箱の隅をつつくことになるが、重箱を破るにはその場所が最適であって、結果としてブレークスルーが達成され、中心に迫ることができる。これを実現するための高い志に基づいた、時流におもねらない教育と研究が、連綿と受け継がれる本講座の特徴である。



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