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~がんワクチンの実用化と普及を目指して~
  Society for Kurume Cancer Vaccine

研究会のご案内

第4回久留米がんワクチン研究会を開催しました

  日 時: 平成29年7月22日(土曜日)13時30分~16時30分  
  場 所: ハイネスホテル・久留米
 
 プログラム

    ◆ 特別講演「ITK-1第Ⅲ相プラセボ対照二重盲検比較試験 -HLA-A24陽性のテモゾロミド
     治療抵抗性神経膠芽腫患者を対象としたITK-1投与の有効性と安全性を検証する臨床試験-」
              寺崎脳神経外科 院長 寺崎瑞彦

    ◆  一般演題 ~ 個別化ペプチドワクチンの進捗報告~    

    ① 「婦人科がんとバイオマーカ」
              久留米大学先端癌治療研究センター 所長 山田 亮
    ② 「治療抵抗性尿路がん」
              久留米大学 医学部科泌尿器講座 准教授 末金茂高
    ③ 「難治性 小児がん」
              保健医療経営大学 教授 織田慶子
    ④ 「治療抵抗性胆道がん」
              久留米大学がんワクチンセンター 外来部門長 由谷 茂

    ◆  基調報告「次世代個別化ペプチドワクチン」
              久留米大学がんワクチンセンター センター長 伊東恭悟

   

第4回久留米がんワクチン研究会を終えて

   久留米がんワクチン研究会は、がんワクチンの発展と実用化を目指し、医師や
 製薬企業関係者らの交流や情報交換の場として、毎年開催しております。
 4回目の今年は、7月22日(土)にハイネスホテル・久留米にて、開催しました。
  
  第4回久留米がんワクチン研究会では、この春に終了した医師主導のHLA-A24
 陽性のテモゾロミド治療抵抗性神経膠芽腫に対する臨床試験第3相治験の報告な
 どを中心に久留米大学をはじめ全国からがんワクチン療法の開発を行なっている医
 師や企業関係者など約70名が参加し、活発な議論が行われました。

   最初に、伊東センター長の司会の下、寺崎脳神経外科院長の寺崎瑞彦先生が特別
 講演「ITK-1第Ⅲ相プラセボ対照二重盲検比較試験 -HLA-A24陽性のテモゾロミド
 治療抵抗性神経膠芽腫患者を対象としたITK-1投与の有効性と安全性を検証する臨床
 試験-」として、講演されました。
  はじめに、これまでの膠芽腫の治療法や治療成績などを挙げられ、膠芽腫が極め
 て難治性疾患であることや中枢神経系には免疫特権があるとこれまで考えてられて
 きたが、中枢神経系も細胞性免疫の監視下にあり、理論的にはがんペプチドワクチ
 ンも膠芽腫に有効であると述べられた。
  続いて、これまで実施してきた膠芽腫に対する第Ⅰ相治験成績や第Ⅲ相治験の実
 施概要およびその成績について、サブグループ解析の結果などと合せて概説されま
 した。尚、本講演の骨子は、今年の6月4日に米国シカゴで開催された米国臨床腫瘍
 学会(ASCO)にて口頭報告をされたものです。

   続いて、野口副センター長の司会の下に、当センターで実施している個別化ペ
 プチドワクチンの進捗報告として、婦人科がんや尿路がんなどの様々ながん腫に加
 えて、昨年9月より開始した小児がんの臨床研究の実施状況やこれまでの結果など
 を報告し、今後の課題などを参加者と討論を行ないました。  
 
 始めに、久留米大学先端癌治療研究センターの山田亮先生より「婦人科領域癌にお
 けるワクチン療法のバイオマーカー」と題して、卵巣癌や子宮頸癌などに対する
 がんペプチドワクチン療法における特異的なIgGやCTL応答をはじめ末梢血リンパ球
 数や抑制性細胞、炎症関連のサイトカインやPD-1などの様々なバイオマーカーの変
 動について、これまでの臨床試験の結果を基に概説された。

   久留米大学医学部泌尿器科の末金茂高先生は「治療抵抗性尿路がん」と題して、腎
 がんでは化学療法や免疫療法の変遷、様々な治療法による治療成績、現在の診療
 ガイドラインなどを、尿路上皮がんや膀胱がんでは、化学療法の変遷や文科省事業
 で実施してきた膀胱癌に対する治療成績などを述べられした。また、腎盂・尿管が
 んについては、がんペプチドワクチン単独療法と化学療法併用との比較試験の結果
 を基に、治療成績やバイオマーカーの解析結果などを概説されました。

  保健医療経営大学の織田慶子先生は「難治性小児がん」と題して講演されました。
 昨年9月より当センターで開始された難治性小児がんに対するがんワクチン療法と
 して、4例の症例があり、それらの症例について治療経過など詳細に報告をされた。

  当センターの由谷茂先生は「治療抵抗性胆道がん」と題して、胆道がんの現状、
 IL-6などの炎症性マーカーとペプチドワクチン療法での予後との関係、低用量シ
 クロォスファミドとペプチドワクチンの併用効果などを中心に概説された後に、当
 センターのこれまでの臨床試験の結果などを基に、新しい試みについて説明され
 ました。

   最後に、当センターの伊東恭悟センター長が基調報告「次世代個別化ペプチドワ
 クチン」と題して、1995年より研究開発を行なってきた個別化ペプチドワクチン
 の流れや膠芽腫に対する治療の現状や第3相治験の付随研究として実施したバイオ
 マーカー解析結果などについても概説された後に、当センターで考えている新しい
 試みなどを述べられました。

  今回も、盛夏厳しき中、全国より多くの方々に御参加いただき、盛会裡に終えるこ
 とができましたことを感謝しております。次回の開催については、日時・場所は
 未定ですが、来年も開催する予定です。詳細が決りましたら、ホームページなどで
 ご案内しますので、多くの方々の参加をお待ちしております。
                           (文責:大内田昭信)    
 
 

市民公開フォーラム「がんを生きる」を開催しました

  日 時: 平成28年7月23日(土曜日)10時~12時  
  場 所: 福岡市 ソラリア西鉄ホテル
 
 プログラム

    ◆ 無料相談
    ◆ 自由討論   基調報告:私のがん・家族のがん


第3回久留米がんワクチン研究会を開催しました

  日 時: 平成28年7月23日(土曜日)13時~17時  
  場 所: 福岡市 ソラリア西鉄ホテル
 
 プログラム

    ◆ 特別企画「個別化ペプチドワクチンの適応拡大 現状と課題」
    ① 始めに:前立腺がん;膠芽腫第3相治験の現状
      久留米大学がんワクチンセンター 治験調整事務局統括 伊藤輝人
    ② 化学療法未治療前立腺がん
      近畿大学医学部泌尿器科学教室 助教 南 高文
    ③ 治療抵抗性膀胱がん
       久留米大学医学部医学科病理学講座 助教 守屋普久子
    ④ 治療抵抗性腎がん・尿路がん
      久留米大学医学部医学科泌尿器科学講座 准教授 末金茂高
    ⑤ 治療抵抗性肺がん
      久留米大学がんワクチンセンター 助教 坂本信二郎
    ⑥ 治療抵抗性食道がん
      久留米大学医学部医学科外科学講座 助教 室屋大輔
    ⑦ 治療抵抗性乳がん
      久留米大学医学部医学科外科学講座 准教授 唐 宇飛
    ⑧ 治療抵抗性胃がん・大腸がん
       内藤病院 院長 内藤雅康
    ⑨ 治療抵抗性肝がん・胆道がん
      久留米大学がんワクチンセンター 外来部門長 由谷 茂
    ⑩ 治療抵抗性卵巣がん・子宮がん
       久留米大学医学部医学科産婦人科学講座 講師 河野光一郎
    ⑪ カクテルワクチン
       久留米大学がんワクチンセンター 治験部門長 野口正典
    ◆  総合討論     


   

第3回久留米がんワクチン研究会を終えて

   久留米がんワクチン研究会は、がんワクチンの発展と実用化を目指し、医師や
 製薬企業関係者らの交流や情報交換の場として、今年で3回目の開催となりまし
 た。今回は、がんワクチンセンター開所3周年記念として、7月23日(土)に福
 岡市のソラリア西鉄ホテルにて午前中に患者さんやご家族を対象とした市民公開
 フォーラム「がんを生きる」を、午後から第3回久留米がんワクチン研究会を合
 せて開催しました。
  
  市民公開フォーラム「がんを生きる」では、当センターの伊東教授ら4名のがん
 治療専門医師が患者さんのがん治療やペプチドワクチン療法などの個別相談を受
 けていました。その後、NPO法人ウィッグリング・ジャパンの上田あい子代表理事
 の司会でがん患者・家族による「がんを生きる」ためのフォーラムが開催され、患
 者・家族や関係者など約50名の参加がありました。

  フォーラムでは、3名のがん患者さんにこれまでのがん治療や生活などの物語(体
 験談)などを語っていただきました。また、仕事のために会場に来られなかった患者
 さんからのお手紙も紹介されました。患者さんが淡々と語るお話の中から、患者ご
 本人のもっと長く生きたい、御家族の方々のもっと長く一緒に居たいという強い気
 持ちに感銘を受けました。

  第3回久留米がんワクチン研究会では、伊東センター長の司会の下、久留米大学
 を中心に全国からがんワクチン療法の開発を行なっている医師や企業関係者など約
 70名が参加し、活発な議論が行われました。今回の研究会では、特別企画「個別化
 ペプチドワクチンの適応拡大 現状と課題」として、当センターが中心となって実施
 している前立腺がんや膠芽腫などの様々ながん腫の臨床研究や治験などの実施状況
 やこれまでの結果などを報告し、今後の課題などを参加者と討論を行ないました。

  始めに、当センターの伊藤輝人氏より「前立腺がん・膠芽腫第3相治験の現状とし
 て」、膠芽腫を中心に第Ⅲ相治験の進捗について報告しました。近畿大学の南高文
 先生は、化学療法未治療去勢抵抗性前立腺がん症例において低用dexamethasone
 併用による個別化ペプチドワクチンの効果などについて説明しました。
  久留米大学の守屋普久子先生は、シスプラチン含有化学療法抵抗性進行膀胱がん
 患者を対象として個別化ペプチドワクチン(以下PPVと略す)の臨床試験成績など
 について報告しました。久留米大学の末金茂高先生は治療抵抗性腎がんや腎盂・尿
 管がんの治療法、化学療法併用によるPPVの効果や効果予測のためのバイオマー
 カー検索などについて述べられました。当センターの坂本信二郎助教は、PPVの治
 療成績を中心に肺がんの型別にこれまでの投稿論文や投稿準備中の論文などをまと
 め、その有用性や課題などを報告しました。

  久留米大学の室屋大輔先生は、進行食道がん患者において駆瘀血剤を主体とした
 個別化漢方薬およびPPV併用による臨床学的有効性や免疫学的有効性の検討結果に
 ついて報告しました。久留米大学の唐宇飛先生は、ホルモン剤・化学療法剤に抵抗
 性乳がんに対するPPVによる治療成績やバイオマーカーによる層別化や病理組織学
 的な検討結果などについても報告しました。内藤病院の内藤雅康先生は、治療抵抗
 性胃がん・大腸がん患者に対するPPVによる治療成績や予後規定因子を検索するた
 めに治療効果に対するサイトカインなどの影響を化学療法剤との比較検討した結果
 を報告された。当センターの由谷茂教授は標準治療抵抗性肝がんに対するPPVの治
 療成績およびsorafenibや化学療法剤との比較や併用などの検討結果について、標準
 治療抵抗性胆道がんではPPVの低用量シクロフォスファミドとの併用効果などを中
 心に説明しました。久留米大学の河野光一郎先生は、再発卵巣がん・卵管がん・腹
 膜がんおよび進行・再発子宮頸がんに対するPPVの安全性と免疫学的有効性につい
 て報告しました。最後に、当センターの野口正典教授は、20種類のペプチドを混ぜ
 た汎用型ワクチン(KRM-20)を開発するために、臨床治験(安全性および至適用
 量を推定するための第Ⅰ相試験および有効性および安全性の探索的検討を行うため
 の早期第Ⅱ相無作為比較試験)を実施し、これまでの結果について報告しました。

   講演後、伊東センター長の司会の下、参加者との間でがんペプチドワクチンの開
 発上の課題などについて活発なディスカッションがおこなわれました。今回も、盛
 夏厳しき中、全国より多くの方々に御参加いただき、盛会裡に終えることができま
 したことを感謝しております。
 次回の開催については、日時・場所は未定ですが、来年も開催する予定です。詳細
 が決りましたら、ホームページなどでご案内します
 ので、多くの方々の参加をお待ちしております。
                            (文責:大内田昭信)


久留米がんワクチン研究会

〒839-0863
福岡県久留米市国分町155-1

TEL 0942-27-5211