志波 直人
就任時期 平成24年11月1日
整形外科学は四肢や体幹、いわゆる運動器を対象とした治療、予防、研究をする学問です。久留米大学整形外科学講座は、1932年に開講し、2012年で80周年を迎えた全国で11番目に開設された伝統ある整形外科講座です。教室員は現在100名を超え、大学病院(旭町)と医療センター(国分町)、関連病院、関連診療科において臨床研修や基礎研究を行っています。
世界保健機構(WHO)は2000年から2010年を「骨と関節の10年 The Bone & Joint Decade」と定め、骨と関節(運動器)疾患の疫学、新たな予防法や治療法の開発、基礎研究の世界的発展を推進していましたが、さらに10年間延長されることが決まりました。このように、整形外科は医学全体の中でも、重要な位置を占めるものです。
久留米大学整形外科学講座では、運動器疾患に対して高度の治療や予防が提供でき、基礎研究も指導できる優秀な教職員を揃えています。入局2年目以降には大学院も専攻でき、臨床研究による学位取得も推奨しています。脊椎、骨軟部腫瘍、外傷、スポーツ、関節疾患、運動器リハビリテーションの各グループについて、大学病院と豊富な関連病院で、網羅的に研修でき、臨床力を養えることも、久留米大学整形外科の大きな特徴です。各グループ入局医師は、一定期間の専攻医研修を終え、整形外科専門医を取得後、基礎研究、大学病院での臨床研究、関連病院での勤務、開業などの進路が選べる体制を整えております。