国内有数の感染症看護専門看護師養成課程

TEL:0942-31-7528

在学生からのメッセージ

中村 友美 (2017年度入学 CNSコース)

 現在、私は、感染管理認定看護師として働いています。管理を中心とした業務の中で「何かが足りない」「これでいいのだろうか」と自問自答していた時期に、感染症看護専門看護師の先輩にこちらの教育課程を教えていただき入学いたしました。初めは未就学の子どもを育てながら、仕事と家事に加え勉学も両立できるのだろうかと懸念がありましたが、多くの方々の協力のお陰で学びを深めさせていただいています。
 感染症看護専門看護師は「実践・相談・調整・倫理調整・教育・研究」を学んでいきます。入学して自覚したのですが、私にとって「何か足りない」と感じていたことは、患者ケアに関わることの喜びだったように思います。実践に直接結びつく大学院の学びは、すぐにベッドサイドで活かすことが出来ますので、現場からの相談に対応できる幅も広がりました。現在は看護だから出来ることがいかに多いかを実感し、この職種の醍醐味を感じています。これまで履修してきた教育と異なり、大学院の学習では受け身ではなく主体性が求められます。そのため事前学習などの準備が必要となりますが、貪欲になればなるほど得られることも多く、様々な自己研鑚が可能です。

 2017年度からは26単位から38単位に単位数が増え、病態生理、フィジカルアセスメント、臨床薬理学などの履修科目が増えました。38単位を取得しているのは全国でも8施設だけです(2018年4月現在)。専門看護師として必要な知識はもちろんのこと、著名な先生方をお招きしての講演なども開催され、感染防御活動や疫学調査、感染症看護の実践や基礎的研究などを幅広学ぶことが出来ます。
 今は、多くの感染症看護専門看護師を世に輩出し、高い業績を残しておられるこの研究室で、尊敬できる先生や先輩方と出会うことが出来、この研究室の1員である事を誇りに思っています。私のように小さな子どもを持つ社会人でも、バックアップを受け履修が可能です。感染症看護を志す皆さんのご入学をお待ちしています。

執行 えりこ (2016年度入学 国際実践コース)

 私は、感染管理認定看護師を取得し、地域の急性期病院で院内感染管理に従事していました。地域の病院や施設・保育園などで研修を行う機会を通して、地域の感染対策の重要性を感じた一方で、国外ではMERSやエボラ出血熱のアウトブレイクなどが発生し、多くの感染症に携わる専門家が活躍しているのを見て、病院内という枠に捉われず、もっと広い視点で感染症を学び・今の経験をより活かすことができないかと思い入学を決意しました。私は、働きながらの就学のため長期履修生として入学しましたが、専攻科目の授業時間を柔軟に対応して頂いたり、先生方や同期生に配慮していただきながら学ぶことができています。学内での授業は、主に課題に沿ったプレゼンテーションが多いですが、演習では勤務施設では経験できないレベルCの個人防護具を着用した除染訓練や、緊急時には災害地支援を通して避難所の公衆衛生や感染対策を学んだりしています。
 

 

 実習では、国立感染症研究所のFETP Introductory Courseに1か月間参加し、様々なBackgroundの先生方と共に、種々の感染症や感染症の実地疫学について学ぶことができました。研修の多くは、私が苦手とする英語の講義でしたが、優しい先生方に助けられ貴重な研修を終えることができました。様々なフィールドで活躍されている先生方と共に学べた1か月間は、私にとってとても刺激となる経験となりました。また、研究ではタイのマヒドン大学の熱帯医学短期研修に参加したことをきっかけに、タイのハンセン病患者のQOL評価に挑戦する予定です。
 仕事をしながらの学習は大変ですが、多くの尊敬する先生方や先輩方に支えられ学ぶことができています。そして、この経験はきっと自分の糧となり、より多くの方との出会いや新しい道へ導いてくれるものと確信しています。皆さんも、アドバンスド・プログラムコースで学び海外にでてみせんか?