教室紹介

Greetingご挨拶

  1. 久留米大学医学部 形成外科・顎顔面外科学講座
  2. 教室紹介
  3. ご挨拶

Professor greeting教授挨拶

主任教授清川 兼輔

ようこそ!私どもの久留米大学医学部形成外科・顎顔面外科学講座のサイトへ。私が、現在当講座の主任教授を務めております清川兼輔です。
このページでは、私どもの講座の歴史とその中で一貫して貫いてきた理念、そして診療・研究内容についてご紹介いたします。

久留米大学医学部および病院に形成外科が発足したのは、今から20年前の1984年2月です。当時慶応大学形成外科の准教授であった田井良明先生が教授として赴任され、最初は診療科として発足いたしました。田井先生は日本の再建外科のパイオニアとして国立がんセンター等で大いに活躍された方で、「患者さんのQuality of Lifeの向上のために」が、最初からのモットーであり、それは教室の理念として今も脈々と生き続けています。すなわち「手術によってがんやけががよくなっても、その後に患者さんが人間らしい普通の生活そして社会復帰ができなければその意味は半減する。再建外科の役割は、機能と整容の両方を可能な限り元通りの状態に回復させることにある。顔面を中心とした先天異常しかり、そして最終的には美容外科もその延長線上にあることを忘れてはならない。」ということです。

1990年4月には久留米大学形成外科講座として独立し、田井良明先生がその初代主任教授として就任されました。 私自身は、久留米大学耳鼻咽喉科・頭頚部外科ならびに一般外科でのトレーニングの後、1990年9月より当講座の講師、1999年1月より准教授として田井先生の元で研鑽をつんで参りました。私も田井先生の理念どおり再建外科を中心に臨床・研究・教育に携わってきましたが、私をさらに大きく飛躍させてくれたのが講座や診療科との枠を超えた質の高い「チーム医療」でした。 複数の講座や診療科のチーム医療により、その当時(約25年前)は極めて困難もしくは不可能とされていた頭蓋底手術や下咽頭・食道の手術を他施設に先駆けて成功することができました。
私ども久留米大学のチーム医療は、20年以上の歴史と実績そしてその中で培われてきた強い信頼関係と質の高さで、他の施設には絶対に負けないと自負しています。

2002年7月には、講座名が久留米大学形成外科・顎顔面外科学講座と講座名が変更されました。これは、医学部の方針として、歯科口腔外科を歯科口腔医療センターとして歯科を中心とした治療に特化し、腫瘍は耳鼻咽喉科、顔面骨骨折や先天異常の顔面の手術は形成外科で行うことを明記するためでした。したがって当科の改名と同時に耳鼻咽喉科も耳鼻咽喉科・頭頚部外科学講座と名称が変更されています。

2004年3月に田井良明先生の定年退職に伴い、2005年2月より私が当講座の主任教授に就任致しました。私が2代目教授として選出されたのも、チーム医療の中であげてきた数多くの成果が評価されたものと考えています。今後、私自身も今の講座の理念を曲げることなく貫いていくつもりです。

私はうわっつらだけの実力のない形成外科医を育てるつもりはありません。再建外科を中心としてあらゆる分野の形成外科的知識と技術を身につけ、他科の先生方からあつく信頼され、そして患者さんの要望と期待にこたえられる真の形成外科医を育てていきたいと思います。そして近い将来はそうした真の形成外科医が医療としての美容外科を実践していけるような教育および環境作りも行っていきたいと思います。

教授略歴

福岡県久留米市出身

昭和58年
久留米大学医学部医学科卒業
昭和62年
久留米大学大学院医学研究科(臨床医学系耳鼻咽喉科学専攻)修了
医学博士取得・久留米大学病院形成外科
平成2年
久留米大学医学部形成外科学講座講師
米国ワシントン大学 Children’s Hospital留学
平成11年
久留米大学医学部形成外科学講座 助教授
平成17年
久留米大学医学部形成外科・顎顔面外科学講座主任教授

現在に至る

学会役職

  • 日本形成外科学会 監事(2019〜2020年度 理事長)
  • 日本頭蓋顎顔面外科学会 理事長
  • 日本創傷外科学会 副理事長(2016〜2017年度 理事長)
  • 日本頭頸部癌学会 副理事長
  • 日本頭蓋底外科学会 理事(2016〜2018年度 副理事長)
  • 日本形成外科手術手技学会 理事
  • 日本シミュレーション外科学会 理事
  • 日本美容外科学会 評議員
  • 日本マイクロサージャリー学会 評議員
  • 日本創傷治癒学会 評議員
  • 日本褥瘡学会 評議員
  • 日本手外科学会 代議員
  • 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会 評議員

Medical director greeting医局長挨拶

医局長大石 王

私たち久留米大学形成外科・顎顔面外科学講座のホームページを御覧いただきありがとうございます。現在、医局長を務めております大石 王です。

私たちの講座は1984年2月に初代田井良明名誉教授が赴任されその歴史が始まりました。1990年4月には正式に形成外科学講座として独立しております。2002年7月に形成外科は顎顔面領域を扱っていることがより多くの人に分かっていただけるよう形成外科・顎顔面外科学講座に改名しております。

私たちは形成外科の知名度も低くまた、医師の数も少ない九州の地方にあるため形成外科が取り扱っている疾患先天異常、外傷、術後の再建、レーザー治療などほぼ全て扱っております。特に頭頚部領域の疾患に対しては、初代田井良明名誉教授、2005年2月より2代目の教授として就任した清川兼輔教授が専門としているため、当院の耳鼻咽喉科、脳神経外科、放射線科と必要に応じてチームを形成し、全国でも有数の症例数と治療実績を誇っております。また外傷、重症熱傷に対しては、当院にはドクターヘリを擁する高度救命救急センターがあるため、救命救急科や整形外科とチームを組み、専門の診療科同士が知恵を出し合いながら治療に取り組んでおります。

我々の講座は久留米大学出身者だけでなく他の大学出身者も多く在籍しております。医療に携わっているため厳しくはもちろんのことですが、そのなかでも明るく、仲良く一生懸命に職務を行っております、更に学会活動や論文の投稿など学術の面でも全国の他の形成外科に負けぬようがんばっております。今後とも久留米大学形成外科・顎顔面外科学講座をよろしくお願いいたします。