患者さまへ
形成外科は創傷治癒(きずを治すこと)を専門とし、からだの変形(けが、生まれつきの病気、きずあと、年齢に伴う変化など)を手術などによって治療を行うことで、機能回復と生活の質(Quality of Life:QOL)の向上を目的とする診療科です。当科では、以下のような疾患に対して、教授、准教授、講師のスタッフを中心に幅広く治療を行っています。
※形成外科で取り扱っている疾患についての詳細は日本形成外科学会ホームページをご参照ください。
当科に併設している口唇口蓋裂・小耳症センターでは、当科が診療の中心となり、耳鼻咽喉科,小児科,歯科,麻酔科などとチーム医療を行うことで、より高度で集学的な治療を行っています。先天異常は、手術後も成長とともに機能的,整容的変化が伴ってきます。患者さんのQuality of Life(生活の質)を常に高いレベルに維持するため、患者さん一人ひとりを長期にわたり他科と協力しながら診療しています。
難治性潰瘍(治らない傷)の最新治療として、2004年に当科独自の創内持続陰圧洗浄療法を開発しました。この治療法により治癒率は飛躍的に向上しており、豊富な経験と数多くの論文や学会発表を行っています。また当科ではこのノウハウをもとに、循環器病センター(血管新生療法や血管内治療・バイパス手術など)や内科および地域医療と連携しフットケア専門外来を設立しています。
※2015年4月よりフットケア外来は久留米大学医療センターへ移設しました。
11台のレーザー機器を駆使して、あざ治療からしみなどの美容的治療まで幅広く行っています。皮膚科と合同でレーザー外来を開設しており、形成外科領域と皮膚科領域の皮膚疾患を広くカバーできるよう体制を整えています。また、皮膚以外の疾患にもレーザー治療が応用できるよう日々研究しています。
苺状血管腫や単純性血管腫に対するレーザー治療,海綿状血管腫に対する硬化療法,動静脈奇形(AVM)に対する塞栓術および手術など、血管腫の種類に応じた治療を放射線科とともに合同で行っており、九州全域から患者さんが受診されています。
2015年より新たに力丸英明教授体制のもとに美容外科外来を開設致しました。
今日まで大学病院で培ってきた形成外科手術の知識や技術をもとに、美容外科手術はもちろんのこと、抗加齢医療や再生医療にも積極的に取り組んでいきます。
※美容外科外来は完全予約制となります。(受診希望の患者さんは、形成外科外来にお問い合わせください。)