患者さまへ

Greetingご挨拶

  1. 久留米大学医学部 形成外科・顎顔面外科学講座
  2. 患者さまへ
  3. ご挨拶

Professor greeting診療部長あいさつ

診療部長・主任教授清川 兼輔

久留米大学病院形成外科・顎顔面外科のサイトにご訪問していただき、ありがとうございます。

1984年久留米大学病院に当科が開設されて以降、多くの患者さんを診療し、数多くの実績を積み重ねてきました。ここでは、わたくしどもが考えている形成外科について、わかりやすくお話していきたいと思います。

形成外科とはどんな治療を行う科?

形成外科には、1. 外傷(顔面骨骨折、やけどおよびそれによって生じたひきつれ、指趾の損傷や切断など)2. 先天異常(口唇口蓋裂、小耳症、漏斗胸、多合指症、頭蓋骨変形など)3. 腫瘍(母斑、皮膚腫瘍、血管腫など)4. 再建外科(がんの切除や外傷によって失われた組織の再建―例えば乳房再建)5. 難治性皮膚潰瘍(他科でなかなか治らない傷を治す)6. 炎症変性疾患(老人性眼瞼下垂、陥入爪・まき爪、顔面神経麻痺、涙道閉塞など)7. 美容外科(ふたえ、隆鼻、しわとり、脂肪吸引など)という7つの大きな分野があります。このように、形成外科は頭から足の先までの広い分野で様々な治療を行っています。

形成外科の医療における目的は?

形成外科の目的は、ひと言でいえば「患者さんの生活の質(Quality of Life)の向上を図ること」です。「患者さんが通常の日常生活に戻り社会復帰してこそ病気やケガの治療が完結する」というのが私共の信念です。このことは、生まれながらにして障害を抱えている先天異常の子供さんについても同じです。また、コンプレックスだったひとえまぶたをふたえにしてあげる美容外科も、ある意味人生の転機となり得る治療だと思います。

質の高い医療を提供する「チーム医療」とは?

形成外科の仕事として特記すべきことは、色々な科との垣根を取り払った「チーム医療」を行っていることです。ここで言う「チーム医療」とは、関連した科のプロの医師が集まり一人の患者さんの治療を横断的に行うことで、その科単独では不可能とされてきた治療を可能とすること、また不十分な結果しか得られなかった治療をより満足度の高いものにすることにあります。
例えば、乳腺外科の先生とのチームで行う乳房再建もその1つです。私共の久留米大学病院では、先に述べた1~7の領域に関係する多くの科とのチーム医療によって質の高い医療を患者さんに提供しています。

形成外科は傷を治す専門家でもある。

傷を早くきれいにそして他科ではなかなか治らない傷を治すこと(創傷治癒)も形成外科の一つの重要な分野です。近年、糖尿病によって生じた足の潰瘍、褥瘡(とこずれ)、術後の感染創など今までは治癒が非常に難しいとされてきた皮膚潰瘍の治療のニーズが急激に増加しています。今後は、内科を含めたチーム医療がより総合的に行える「創傷ケアセンター」の設立を目指しています。

何か困ったことや悩みのある方、もう治らないとあきらめている方、もしかしたら私どもが解決できるかもしれません。思い当たる節のある患者さんは、当科をぜひ受診してみてください。

学会役職

  • 日本形成外科学会 理事長(2019~2020年度)
  • 日本創傷外科学会 評議員(2016~2017年度 理事長)
  • 日本頭蓋底外科学会 理事(2016~2018年度 副理事長)
  • 日本美容外科学会 理事
  • 日本頭蓋顎顔面外科学会 監事
  • 日本頭頸部癌学会 理事
  • 日本創傷治癒学会 評議員
  • 日本マイクロサージャリー学会 評議員
  • 日本形成外科手術手技学会 監事
  • 日本シミュレーション外科学会 理事
  • 日本手外科学会 代議員
  • 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会 評議員
  • 日本褥瘡学会 評議員
  • 日本リンパ浮腫学会 理事

Professor of Cosmetic Surgery greeting美容外科教授あいさつ

美容外科教授力丸 英明

久留米大学病院での美容外科

レーザー、ボトックス注射、ヒアルロン酸注入などのアンチエイジング治療やプチ整形から、まぶたや鼻、豊胸などの美容外科手術にいたるまで美容医療は身近になってきました。人々が、外面の形態的コンプレックスを解消し、健康で精神的に前向きな社会生活を送るために美容医療の重要性と社会的ニーズは高まる一方です。そこで、大学病院においても、これらのニーズにこたえるため安全で医学的根拠に基づいた正しい美容医療を提供することを目的として美容外科を開設しています。当院の形成外科・顎顔面外科では、先天性の顔面変形(まぶた、鼻、口、頭、上顎、下顎、耳など)に対する形成手術や悪性腫瘍で失われた組織(乳房、頭、舌、顎など)の再建手術を多く行っています。また、後天性のまぶたの変形や眼瞼下垂の治療、高度肥満の方には脂肪吸引を併用した腹壁形成術なども行っています。当院の美容外科では、これらの技術と経験をもとに、美容外科手術を提供します。

学会役職

  • 日本形成外科学会 評議員
  • 日本美容外科学会 評議員
  • 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会 評議員
  • 日本頭蓋底外科学会 評議員
  • 日本頭蓋顎顔面外科学会 代議員

Ward doctor greeting病棟医長あいさつ

病棟医長植木 翔也

形成外科の病棟は久留米大学病院の病院本館西11病棟にあり、清潔感のある病室と充実した設備が整えられています。

手術は月曜から金曜まで毎日行われており、手術症例数は年間約850症例を数えます。当科では、小さいお子様からご高齢の方まで、さまざまな患者さんに対応しております。病棟には設備の整った処置室が2室備えられており、手術のあとの処置も毎日医師や看護師が丁寧に行っていきます。

当院では、一人の患者さんに対して当科をはじめとして、耳鼻咽喉科、外科、整形外科、脳神経外科など複数の診療科が合同で治療にあたることで、ひとつの科だけではできない様々な先進医療を提供しています。そのため、ほかの診療科との連絡が密に行われており、より専門的な治療を受けていただけるよう体制を整えています。

多くの患者さんに安心・安全そして満足のいく医療を提供できますよう、日々スタッフ一同努力してまいります。

Outpatient doctor greeting外来医長あいさつ

外来医長寺田 小百合

久留米大学病院形成外科・顎顔面外科外来では、毎日60人前後の外来患者さんを診察しており、福岡県を中心に、北は山口県から南は鹿児島県まで遠方からも数多くの患者さんが来院されています。形成外科全般はもちろんのこと、曜日ごとに特色のある治療を行うことで、形成外科の多岐にわたる疾患に対応しています。各専門外来の詳細については、『外来担当医一覧』をご参照下さい。

各外来担当医は、一人ひとりの患者さんに分かりやすい言葉で説明し、丁寧に診察することを心がけております。 また、小手術の設備も充実しておりますので、デイサージャリー(日帰り手術)も積極的に行っております。

形成外科は、まだ皆様に診療内容をよく知られていない診療科です。形成外科では、がんなどで失われた形態や機能をより正常な状態に近づける手術(再建外科手術)や整容的手術(美容外科手術)だけでなく、顔面や手の外傷(けが)、また外傷や手術あとの瘢痕(きずあと)などといった身近にある問題も治療の対象としています。これらに該当するような症状やそれに関する悩みなどがございましたら、ぜひ当科外来を受診されてみてください。

Head nurse greeting病棟師長あいさつ

西11病棟師長 梅木 道

西棟11階病棟は、形成外科・顎顔面外科、肝胆膵外科、心臓内科(リハビリ)が中心の混合病棟です。

形成外科・顎顔面外科では、先天性疾患、腫瘍、外傷などを対象とし、整容的手術や再建外科手術は、平日に毎日行われております。

西棟11階病棟では、小さいお子様からご高齢の方まで幅広い年齢と、多様な治療を受けられる患者さんに対し、安心して入院生活を送っていただけるように対応しております。また、入院時から、退院後の生活を視野に入れ、医師、外来看護師、栄養士、薬剤師、医療ソーシャルワーカーなど多職種と協働し、患者さん、ご家族のご希望や思いに寄り添い、最善の医療、看護をご提供できるように取り組んでおります。

安楽な入院生活を送っていただき、笑顔で退院していただくこと

それが私たち病棟スタッフ一同の願いです。